
初めての方へ
心理面談の期間や頻度について
「ひなた」での面談は「人間的成長のための心理療法」を目的に、現在医療機関での治療を受けておられない方を対象としております。自分の苦しいところ、問題に勇気を持って向き合い人として成長し、本来の自分を生きるためにお越しいただいています(もちろん、必要に応じて病院の受診を勧めさせていただく場合もあります)。
その為、精神疾患を抱えた方への治療的な心理療法とは異なり心理面談は、ご利用者の「成長したい」という主体的な思いに軸が置かれています。
心理面談の頻度、その意味合いは、人それぞれことなります。
■面談の中で起きる変化について (共通のご案内)
心理面談を続けていくことは、自分自身の深層にじわじわと働きかけていくようなプロセスです。
体質改善や筋力トレーニングのように、日々の積み重ねや、繰り返し立ち返る対話のなかで、気づきや変化は起きてきます。
そして、ある日ふと気づけば、以前のわたしとは異なり、自分本来の感覚に沿った行動や生き方を自然にしている──そのようなプロセスです。
とくに初期の段階では、ある程度のリズムを保ちながら関わり続けることで、気づきや変化が定着しやすくなります。「本来の自己を生きる」ことは、これまでの習慣や生き方を見直し、整えていくことでもあります。だからこそ、こころの変化が自然に生まれなじんでいくには、ある程度の時間と継続的な取り組みが必要です。
そのために月に1回以上という基本のリズムは、土台のひとつです。自分と向き合い続けることのできるこころの成長を育む習慣を一緒に探していけたらと思います。
■面談の頻度について(共通のご案内)
どの面談においても、初回のあとは2〜4週間以内に次のセッションを受けていただくことをお願いいたします。
これは、初期の気づきや感覚が日常に埋もれてしまわないうちに、対話を積み重ねていくことで、より深い理解や変化につながりやすくなるためです。
また、継続して効果を保ち、ご自身のこころの状態を整え続けていくためにも、月1回以上の頻度を原則としてお願いしております。
心理面談は一度で何かを「解決する」ものではなく、ご自身の生き方や在り方を整え直していくプロセスです。そのためには継続的な取り組みが大切になります。
■面談の終結について(共通のご案内)
心理面談の終結(卒業)については、面談の目的や経過によって異なります。
たとえば、対人援助職の方など人間的成長を目的とした面談では、特に期間の区切りを設けず、ご自身のペースで長期的に継続していただくことを基本としています。
それ以外の面談では、現在精神的に不安定な状態にあり、治療的な意味合いが強い段階での面談では、ご本人も必要性を感じておられるため、はじめのうちは比較的高い頻度での面談が自然となります。そして、状態が落ち着くにつれて、少しずつその頻度も変化していきます。こうしたプロセスを経て、定期的な面談を一区切りとし、単発でのご利用へ移行される方もいれば、表面的な安定の先にある“より深い自己理解”を目指して、成長のための面談を継続される方もいらっしゃいます。
終結のタイミングやその後については、画一的な基準を設けることはせず、目的や状態、ご本人の希望を尊重しながら、かつ、専門的な視点からの助言も加えつつ、柔軟にご相談させていただいております。
1 対人援助職として働く方 (看護師、心理職、福祉職、教員など)
対人援助職を目指している学生
(専門学校・大学・大学院等)
※学生割引がございます。
頻度について 対人援助職者を対象とした「人間的成長のための心理面談」を主とした面談では、初回面談以降の2回目の面談については、2~4週間以内のご予約をお勧めしています。その後は月に1回以上の面談を一定期間以上継続することを基本としております。頻度は個々によって異なってきます。
2 子育てや介護の中で困難感を抱
えている方
頻度について 基本的には月1回以上の面談となります。子育てや介護では特に困り感の強い場合が多いため可能な限り2回目は3週間以内の面談をお勧めしています。が、同時にお時間が作りにくいことも多く、ご自分のペースでご利用いただきなが らも、継続的につながっていることが大切になると思います。
3 人間関係がうまくいかない、悩
みながら働いている方・生きづら
さを抱えている方
頻度について 基本的には月1回以上の面談となります。まずはご自分の悩みと特性を通して「自分を知る」ことが大切となっていきます。場合によっては心理検査等をお勧めする場合もございます。またご希望があればお申し出ください。
4 親子並行面接を希望される方(現時点では、まずは親御さんのみ心理面談を行い、親子並行面接が有効であると判断させていただいた場合に行っております。)
頻度について 月1回以上の頻度でのご利用をお願いしています。はじめに、お子さんに関するお悩みとあわせて、親御さん自身がご自分に関して感じている課題や問題についても丁寧にお伺いします。そのうえで、親子それぞれにお話を伺うことが有効と判断される場合には、定期的な並行面談へと移行いたします。面談の頻度は、お子さんと親御さんでそれぞれ異なるペースでも問題ありません。 ただし、 親御さんだけが先に終結されることは、関係性や支援の連続性の観点から原則として設けていません。